心電図RR間隔の鍼刺激に対するインパルス応答:経穴による差異

第2回臨床自律神経機能Forum

■山本健人,山田篤,野田沙希,湯田恵美,吉田豊(名古屋市立大学大学院 医学研究科 医学医療教育分野)

【背景と目的】
生体への鍼刺激による影響について心拍変動解析を用いた研究はよく行われており,その多くで心拍数の減少が報告されている.しかし,鍼刺激直後における心拍応答を解析したものは少ない.本研究では,経穴(CV16,CV17)への一回鍼刺激に対する心拍のインパルス応答の差異について解析した.
【実験方法】
健常成人男性5名(31±16歳)に対し,CV16とCV17への一回鍼刺激を1時間あけて行った.鍼刺激の順序は,被験者間でランダマイズした.仰臥位にて鍼刺激前5分,鍼刺激後7分間のRR間隔を,きりつ名人(株クロスウェル製)を用いて記録した.
【解析方法】
RR間隔時系列をスプライン関数で補間し,10Hzでリサンプリングした.CV16とCV17それぞれ,鍼刺激前後60秒間のRR間隔時系列をSignal averagingした.CV16の1名の測定精度が保てなかったため,CV16は4例とした.
【結果・考察】
CV16,CV17ともに鍼刺激直後はRR間隔が増加する.CV16は介入後,RR間隔が持続するが,CV17は20秒程持続し,その後,減少していく傾向が観察された.
一回鍼刺激に対して,経穴によって心拍の応答時間が異なり,神経回路の推定が期待される.

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