COVID19ロックダウン中の影響を起立時の心拍変動でみる

コロナ禍の昨今、ますますデータ取りの難しさが増してきています。
しかし、今でしかできない研究、COVID-19の影響を心拍変動で観る論文も出ています。

Effects of COVID-19 lockdown on heart rate variability. 
Bourdillon N        Plos One.(I/F:2.740, 2019-2020) 2020 Nov 12;15(11):e0242303
PubMED #7660489 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7660489/

この論文では、被験者は起立性テスト(5分間の仰臥位とそれに続く5分間の立位記録)を受け、ロックダウン前(BSL)、ロックダウン中(CFN)、およびロックダウン後(RCV)に定期的に心拍数 HR、低周波数帯域と高周波数帯域(それぞれ、LF、HF)のパワー、および連続差の二乗平均平方根(RMSSD)が、各起立性テストと各位置について計算されています。主観的幸福は、0〜10の視覚的アナログ尺度(VAS)で評価されました。

結論としてロックダウン期間中およびロックダウン期間後のHRVパラメータの変動は、主観的な幸福反応と一致していました。この母集団の幸福と健康を監視するための非侵襲的手段としてのHRVの有用性を確認したと示されています。

図)上記論文 Effects of COVID-19 lockdown on heart rate variability. より改編

非対面で測定可能で、問診搭載のきりつ名人(ヘルスケア)による測定とアップルウォッチなどのスマートウォッチを活用した心拍変動解析を活用することにより、上に挙げた例のような自律神経の研究も可能です。

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