きりつ名人のヘルスツーリズムへの応用の試み

第2回臨床自律神経機能Forum

■藤田小矢香 山下一也(島根県立大学出雲キャンパス)

【目的】日頃ストレスを感じている成人就業者に癒しのヘルスツーリズムを企画した。1泊2日で出雲大社参拝、ヨガ、温泉浴、薬膳料理、瞑想等を参加者に体験してもらい、自律神経系に及ぼす影響について科学的検証を行った。

【方法】対象者は男性 4 名(20~60 歳代)、女性 1 名(40 歳代)である。1 泊 2 日で癒しのヘルスツーリズムに参加してもらった。ヘルスツーリズムの行程は表に示す。ヘルスツーリズム前後で自律神経機能検査(自律神経系の緊張度)、肩こりの重症度、血圧測定(デジタル自動血圧計)、唾液採取、気分プロフィール検査(Profile of Mood States 2:POMS2)を行った。自律神経機能検査は、「きりつ名人」 (株式会社クロスウェル:きりつ名人無線対応版 Bluetooth 方式による解析ソフト)を用いた。倫理的配慮として島根県立大学出雲キャンパス倫理審査委員会の承認を得て行った(承認番号:212)。

【結果】POMS2における気分の変化を図に示す。尺度得点において AH(怒り-敵意)、CB(混乱-抑うつ)、DD(抑うつ-落ち込み)、FI(疲労-無気力)、TA(緊張-不安)得点はヘルスツーリズム前よりヘルスツーリズム後において有意に得点が低かった(p<.01~.05)。反対に VA(活気-活力)、F(有効)はヘルスツーリズム前よりヘルスツーリズム後において
有意に得点が高かった(p<.01~.05)。ヨガにおける自律神経機能検査では、ヨガにより副交感神経活動が優位になることが示された。

【考察】1泊2日の癒しのヘルスツーリズムにより、リラックス効果が示された。ネガティブな感情がポジティブな感情に変わっており、心身の健康維持、気分転換に本ヘルスツーリズムは有効であると考える。

【結論】被検者は本ヘルスツーリズムにより自律神経機能活動が活性化し、自律神経のバランスが改善していた。

 

 

 

 

 

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