
こんにちは!こころです。
AIを活用して、研究に役立つ心拍変動解析の情報をお届けしています。
今回は、「きりつ名人」を活用した研究から、新卒女性看護師さんを対象にした、起立性調節障害(OD)の有病率、自律神経機能、ストレス、抑うつ症状との関連を調べた論文をご紹介します。
この論文は、ODの発症要因を解明するだけでなく、職場での疲労やストレスが健康に及ぼす影響を考えるうえで、「きりつ名人」の有用性を実証してくれる貴重な資料です。
さらに、この研究は第8回臨床自律神経機能Forumでポスター発表いただました。
興味を持たれた方は、ぜひリンクから原文をチェックしてみてくださいね!
「新卒看護師における就職後の起立性調節障害の変化と自律神経機能,ストレス, 抑うつ症状の関連」
タイトル
The prevalence of orthostatic dysregulation among newly graduated female nurses after employment and its associations with autonomic nervous function, stress, and depressive symptoms
ジャーナル名と出版年 SAGE Open Medicine, 2021年
最初と最後の著者 Mio Kawai, Mikio Arita
最初の所属機関 Wakayama Medical University, School of Health and Nursing Science
概要 本研究では、新卒女性看護師の就職後における起立性調節障害(OD)の有病率と、自律神経機能、ストレス、抑うつ症状との関連を調査した。結果、ODの有病率は25.0%から35.4%に増加し、ストレスや抑うつ症状がODと密接に関連していることが明らかになった。
背景 新卒看護師は、就職後に多くのストレスや身体的負担に直面し、これが健康に影響を及ぼす可能性がある。特に、起立性調節障害(OD)は自律神経機能の乱れと関連し、若年成人に多く見られる。しかし、看護師におけるODの有病率や関連要因についての研究は限られている。
方法 新卒女性看護師を対象に、就職直後と6ヶ月後にODの診断を行い、自律神経機能、ストレスレベル、抑うつ症状を評価した。自律神経機能は心拍変動解析により評価し、ストレスと抑うつ症状は自己報告式の質問票を用いて測定した。
結果 ODの有病率は、就職直後の25.0%から6ヶ月後には35.4%に増加した。ロジスティック回帰分析の結果、6ヶ月後のOD状態は、ストレスおよび抑うつ症状と有意に関連していたが、就職直後の評価では関連が弱かった。
考察 就職後の新卒女性看護師において、ODの有病率が増加し、特にストレスや抑うつ症状と強く関連していることが示された。これらの精神的要因が自律神経機能に影響を及ぼし、ODの発症リスクを高める可能性がある。
※AIツールであるPaper Interpreter(Japan)(日本語での論文解釈)を活用して作成しました。原文をご覧ください。
起立負荷時の心拍変動解析結果は・・・



きりつ名人で研究!
起立試験における自律神経活動では,起立直後のCVR-Rとその座位からの変化量が7か月後に有意に低下した。OD陽性者は陰性者に比べて,起立試験における起立直後のCVR-Rとその座位からの変化量が7か月後で有意に低値であった。
(第8回臨床自律神経機能Forum 抄録から 一部抜粋)



参考になったら いいいね