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能動的起立負荷が交感神経と副交感神経の働きを両方観察するのに適している

こんにちは!こころです。
AIと一緒に、研究に役立つ心拍変動解析の情報をお届けしています。
今回は、アトロピンやプロプラノールを用いて、能動的起立負荷(AO)と受動的起立負荷(PO)による心拍数の応答を比較し、自律神経(交感神経・副交感神経)の関与を詳しく解析した論文を紹介します。能動的起立負荷が交感神経と副交感神経の働きを両方観察するのに適しているんだって。
きりつ名人も座位から起立の能動的起立負荷だよ。
興味があったら原文をチェックしてみてね✨

能動的・受動的起立負荷における心拍数初期応答に対する自律神経系の影響

Influence of the autonomic nervous system on the initial response of heart rate to active and passive orthostatism

研究の背景と目的

  • 目的:
    • 能動的起立負荷(Active Orthostatism, AO)および受動的起立負荷(Passive Orthostatism, PO)の際の心拍数応答を比較し、それぞれにおける交感神経および副交感神経の関与を明らかにすること。
    • アトロピン(副交感神経遮断薬)およびプロプラノロール(β遮断薬)の薬理学的操作を用いて自律神経の役割を分離。

研究デザイン

  1. 対象者:
    • 健康な成人8名(男性7名、女性1名)。
  2. 実験条件:
    • 能動的起立負荷(AO):
      • 被験者が仰臥位から3~5秒以内に自力で立位に移行し、その後5分間静止。
    • 受動的起立負荷(PO):
      • ヘッドアップティルトテーブルを用いて、仰臥位から70度の角度まで移行し、5分間静止。
  3. 薬理学的介入:
    • アトロピン投与(0.04 mg/kg): 副交感神経の作用を遮断。
    • プロプラノロール投与(0.16 mg/kg): 交感神経のβ作用を遮断。
    • 併用: 両薬剤を併用し、交感神経と副交感神経の両方を遮断。

測定項目

  • 心拍数応答:
    • R-R間隔(心拍間隔)を記録。
    • 起立後の心拍数変化を、特に初期応答(15拍目まで)とその後の応答(30拍目以降)に分けて解析。

結果

  1. 能動的起立負荷(AO)の応答:
    • 二相性応答:
      • タキカディア(tachycardia): 起立直後、心拍数が急激に増加(R-R間隔が短縮)。
        • 最大変化: 15拍目付近。
      • ブラディカディア(bradycardia): 続いて心拍数が減少し安定(R-R間隔が延長)。
        • 安定化: 30拍目付近。
    • 自律神経の関与:
      • 初期のタキカディアは交感神経が主導。
      • その後のブラディカディアは副交感神経が主導。
  2. 受動的起立負荷(PO)の応答:
    • 心拍数の増加は緩やかで、二相性応答は観察されなかった。
    • 交感神経が主に関与していると考えられる。
  3. 薬理学的操作の影響:
    • アトロピン投与後:
      • 副交感神経の影響が遮断され、タキカディアが持続。
      • ブラディカディア段階が消失。
    • プロプラノロール投与後:
      • 交感神経の影響が遮断され、初期のタキカディアが抑制。
      • その後の応答は副交感神経によるものが維持。
    • 両薬剤併用:
      • 心拍数の応答がほぼ消失し、二相性応答は完全に遮断。

※AIツールであるConsensus(研究論文の要約)を活用して作成しました。原文をご覧ください。

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