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立位で際立つ!心拍変動解析の再現性

こんにちは!こころです。
AIと一緒に、研究に役立つ心拍変動解析の情報をお届けしています。
今回は、「安静時と起立負荷時における心拍変動(HRV)パラメータの再現性」を検証した興味深い研究をご紹介します!
この研究で特に注目したいのは、安静時よりも立位時の方がHRV解析の再現性が高いという点です。「きりつ名人」も、安静座位から起立負荷時のHRV解析を行っています。
研究や臨床に役立てたい方は、ぜひ原文をチェックしてみてくださいね✨

安静時および姿勢変化後の健常者を対象にした心拍変動解析の再現性

Reproducibility of heart rate variability parameters measured in healthy subjects at rest and after a postural change maneuver
心拍変動パラメータの再現性:安静時および姿勢変化後の健常者を対象にした測定

雑誌名および出版年
Brazilian Journal of Medical and Biological Research, 2010年

第一著者および最終著者
E.M. Dantas, J.G. Mill

最初の所属機関
Departamento de Ciências Fisiológicas, Universidade Federal do Espírito Santo, Vitória, ES, Brasil

要旨
心拍変動(HRV)は心臓自律調節に関する重要な情報を提供する非侵襲的かつ低コストの方法である。本研究は、健康な成人30名を対象に、仰臥位および直立位での短期間HRV測定値の個体内再現性を調査した。その結果、仰臥位での一部の指標(SDNN、NNv)は再現性が低かったが、多くのHRV指標(pNN50、RMSSD、LF、HF、LF/HF比)は身体位置に関係なく再現性が確認された。特に直立位では高い相関係数(r > 0.6)が得られ、再現性が向上する傾向が示された。

背景
HRVは心臓の神経調節バランスを評価する指標であり、糖尿病、高血圧、心不全など多くの疾患において有用である。しかし、環境条件や精神的ストレスがHRVに影響を与えるため、再現性に関しては議論がある。

方法
健康な成人30名を対象に、午前中に仰臥位と直立位で10分間のECG記録を行い、2~3時間後に再測定を実施。時系列および周波数領域解析を用い、低周波(LF)および高周波(HF)成分のパワースペクトル解析を行った。個体内一致性を線形回帰分析、分散差の検定、Bland-Altmanプロットで評価。

結果
仰臥位ではSDNNとNNvが再現性に乏しかったが、直立位では全指標で高い再現性が認められた。直立位では交感神経活動の増加がHRV指標の再現性を向上させる可能性が示唆された。

議論
直立位でのHRV測定は、交感神経活動の優位性が再現性を高め、外的要因の影響を低減する可能性がある。長期間のデータ収集や疾患を持つ被験者に対する追加研究が必要である。

※AIツールであるConsensus(研究論文の要約)およびPaper Interpreter(Japan)(日本語での論文解釈)を活用して作成しました。原文をご覧ください

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