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同じ疲労でも反応が違うーきりつ名人の見方

疲労の背景は一様ではありません。
同じ「疲れている」という訴えでも、
自律神経の振る舞いには違いがみられます。

きりつ名人では、
安静時の状態だけでなく、起立という負荷に対する反応を統合して評価します。

目次

なぜ“起立”を見るのか

きりつ名人は、安静値だけの良否を判断する装置ではありません。
起立という軽度負荷に対する自律神経の動的反応を観察します。

STEP1~4で疲労の自律神経の背景をみる

疲労の背景は一様ではありません。
疲労のタイプを基礎活動・反応・交感神経・副交感神経・心拍の振る舞いを順に見てみましょう。

安静時自律神経活動→自律神経活動反応→交感神経の振る舞い

疲労の症例から

STEP1|基礎活動

安静時CVRRが低下しており、

自律神経の調節振幅が小さくなっています。

十分に休めていない状態が続き、身体が省エネ側に寄っている可能性が考えられます。

STEP2|起立時反応

起立時、動的調節機能の低下はみられません。

STEP3|交感神経の振る舞い

安静時から交感神経が高く、起立時も反応が大きい傾向がみられます。「反応できている」と捉えられやすい一方で、安静での回復が追いついていない可能性があります。

STEP4|心拍・副交感神経

副交感神経の低下傾向があり、心拍も速く、反応も過剰なため、回復(休息)の質に注意が必要です。

この症例では、
・安静時は省エネ状態
・起立時の切り替えは可能
・ただし回復力は低下傾向 という特徴がみられます。
切り替えができるため無理をしやすく、
結果として慢性的な疲労につながる可能性があります。


STEP1|基礎活動

安静時CVRRが過剰です。CVRRは一般的に低下している場合、
注意が必要ですが、今回のように過剰な場合も、心拍の揺らぎが大きすぎる場合も、総合的にみる必要があります。

STEP2|起立時反応

起立時に、自律神経活動が反応できない場合は、慢性的なストレス負荷の持続・自律神経の調節力の低下・疲労感や回復困難感を訴えるケースなど可能性があると言われています。

STEP3|交感神経の振る舞い

安静時から交感神経が高く、起立時の反応の低下傾向がみられます。

STEP4|心拍・副交感神経

安静時の心拍が速く、緊張状態も高い傾向がみられます。

この症例では、自律神経が安静時から過剰で、急速ができておらず、反応が鈍化しているのが特徴といえます。

STEP3|交感神経の振る舞い

起立時に交感神経の反応が低下していいます。

深夜まで仕事をしていた急性疲労の症例です。
この症例では、起立時に交感神経の反射低下がみられます。

きりつ名人のタイプから特徴も読み解く

同じ「疲れている」という表現でも、 その背景には異なる自律神経の状態が存在する可能性があります。

回復機能が十分に働いていない疲労
切替機能が低下している疲労
安静時にも緊張が残存している疲労

主観だけでは区別が難しい場合でも、 自律神経の動態を評価することで、 疲労の質の違いが示唆されることがあります。

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