安静時と起立時の心拍数の比較に関する代表的な論文、記事から探ってみると。
〇 安静時vs起立時の心拍数と自律神経調節
起立時に心拍数が上昇するメカニズムをHRV解析で調査した論文。
Heart rate variability explored in the frequency domain: A tool to investigate the link between heart and behavior
HRVを用いて安静時と起立時の自律神経バランスの変化を解析した論文。副交感神経の抑制と交感神経の活性化が心拍数の増加を引き起こす。
〇 起立時の心拍変化と心血管疾患リスク
安静時と起立時の心拍数の差が大きいほど、心血管疾患のリスクが高まる可能性を示した記事。
起立時のHRVの低下が高血圧や糖尿病のリスクと相関。起立時の心拍数が高い人はメタボリックシンドロームになりやすい。安静時と起立時の心拍数変化が心血管疾患や代謝異常のリスク指標になりえることを示した。
〇 起立性調節障害(POTS)と心拍数変化
起立性心拍数の異常な増加が疾患の診断指標になりえる事を示した記事。
Postural Tachycardia Syndrome (POTS)
POTS(起立性頻脈症候群)患者は起立時に30bpm以上の心拍数上昇がみられる。