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こんにちは、こころです!
『こころのヒント』では、meijinを使ったデータ活用のアイデアを一緒に考えていきます。
今回のテーマは、『休職リスクの指標としての起立時自律神経反応』です。
起立時の自律神経反応(⊿CVRR)が、メンタル不調の早期発見やリスク評価に役立つ可能性が解析結果から示されました。診療や研究の現場で、心身の不調をデータで捉えるヒントを探っていきましょう!
起立時の自律神経反応とメンタル不調の関連
座位から立位に変わる瞬間、私たちの自律神経は素早く体のバランスを調整します。このときの反応を示すのが『⊿CVRR』です。きりつ名人を用いた解析では、以下のような重要な結果が得られました。
- ⊿CVRRが1.0以下の場合、休職リスクが20%以上。
- ⊿CVRRが0以下の場合、リスクはさらに高まり、23.8%以上になる傾向。
分析
- 解析データ概要:
- 対象者数:
- 休職者: 17名
- 通院者: 11名
- 勤務者: 238名(通院の有無は未確認)
- 測定内容: 起立時の自律神経反応(起立ー安静CVRR)
- 対象者数:
- 解析結果:
- ⊿CVRRが1.0以下の場合、休職リスクが20%以上。
- ⊿CVRRが0以下の場合、リスクがさらに高まり、23.8%以上になる傾向が確認されました。
- グループ間で統計的有意差あり(Kruskal-Wallis検定: p=0.016)。
- 特に、休職グループと勤務グループの間で差が確認されました(Mann-Whitney U検定)
今回の解析からわかったこと
起立時の自律神経反応(起立ー安静CVRR)の低下が、休職リスクに統計的に関連。
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グループ間の⊿CVRR(起立ー安静CVRR)に有意差あり(Kruskal-Wallis検定: p=0.016)
休職グループと勤務グループ間で統計的な差が確認(Mann-Whitney U検定)
診療や研究でよく指摘されるように、自律神経の個人差は非常に大きいですが、「変化量」に注目することで健康リスクを捉える新たな視点が得られる可能性があります。
実際の症例で見る⊿CVRRの重要性・・・
症例(うつ軽症)
たとえば、うつ軽症の症例では、起立時のCVRRが0以下に低下していることが確認されました。この結果は、メンタル不調の兆候と一致しており、診療現場での⊿CVRRを用いた評価の可能性を示しています。
きりつ名人での解析と活用のポイント
きりつ名人は、起立時の自律神経反応(⊿CVRR)を直感的に評価できるツールです。データチャートやレーダーチャートで、反応の低下を一目で確認できます。起立時のCVRRの反応は年齢とともに低下しており、きりつ名人では年齢標準と比較して低下している場合、レーダーチャートでは赤色のゾーンにプロットされます。
また、起立時のCVRRの反応が低下しており、立ち続けてた時のCVRRが低下している時は
・がんばりすぎていませんか?
・やる気が出ないことはありませんか?
・不安はありませんか?というようなを結果のコメントを表示します。
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診療や研究の現場で、きりつ名人をもっと活用しませんか?複数名の一斉測定が可能で、個別の健康状態の評価やグループデータの解析に役立ちます。
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