急性冠症候群の既往のある患者での起立試験後の心拍変動の良好な再現性

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Good reproducibility of heart rate variability after orthostatic challenge in patients with a history of acute coronary syndrome.

急性冠症候群の既往のある患者での起立試験後の心拍変動の良好な再現性

Schafer D J Electrocardiol. 2015 Jul-Aug; 48(4):696-702

背景:心拍変動(HRV)のいくつかのパラメータは心臓病患者における突然心臓死(SCD)のリスクの予測を示している。起立試験といったような特定の誘発中にHRVを測定するとリスク予測が増すという合意がある。初めて我々が急性冠症候群の既往のある患者におけるそういった検査の再現性に関するデータを提供する。

方法:安定した投薬中で急性冠症候群の既往がある60名の男性患者(65±8歳)が選ばれた。HRVが仰向け(5分)立位(5分)のポジションで2週間空いて2回測定された。リスク評価のために、関連時間領域【隣接したR-R intervals(RMSSD)間のすべてのR-R intervals(SDNN)と二乗平均平方根標準差】、周波数領域【低‐周波数パワー(LF)、高‐周波数パワー(HF)及びLF/HFパワー比】、及び短期フラクタルスケーリング成分(DF1)が計算された。絶対再現性が平均の標準誤差(SEM)、及び不規則変動の95%限界、及びクラス内相関係数(ICC)による相対的な再現性で評価された。

結果:仰向けのポジションそして起立試験検査後でSEMsとICCsが比較可能であることがわかった。すべてのICCsがGoodからExcellentであった。(0.636と0.869の間のICCs)

結論:起立試験中のHRVパラメータの再現性は良好であり、そして仰向けのポジションと比較可能であった。

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