起立負荷試験の自律神経変調が自己報告ストレスに関連している

■20972879

The incidence of stress symptoms and heart rate variability during sleep and orthostatic test.

就寝中及び起立検査中のストレス兆候と心拍変動の事象

Hynynen E Eur J Appl Physiol. 2011 May; 111(5):733-41

この研究では自己報告ストレスと心臓自律神経変調の関係を実生活状態で調査した。この研究の参加者は健康な男性(n=59)及び女性(n=40)従業員であった。(年齢40±10歳)単一項目の質問と14項目のアンケートが認識するストレスに関して実験の夜を前に参加者に行われた。RRインターバル(RRI)は夜の就寝中と家で目覚めた後の起立検査中に記録された。RRIデータは時間領域及び周波数領域で心拍(HR)及び心拍変動(HRV)について分析された。夜の尿意ストレスホルモン(コルチゾール、副腎、非副腎)分泌もまた分析された。自己報告ストレスをベースに、参加者は低あるいは高ストレス群に分類された。結果はストレス兆候の事例が高いことは、年齢や性別に関係なく、有意に起立検査でのHRVの低下に関連していた。HRV指標のストレス群間の差は大体、仰向け及び立位状態でそれぞれ20‐50と30‐75%であった。夜のHR、HRV、或いはストレスホルモン分泌での差はストレス群間では見られなかった。ストレス兆候の事象の高さは有意に、起きることへの反応として夜の睡眠から起立検査へのHRVのより大きな減少と関連していた。結果、今回の知見は、夜間睡眠中ではなく起立検査中に測定された自律神経変調が自己報告ストレスに関連しているという見解を支持するものである。

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